ミャンマー農業事情の一端と今後

ミャンマーから小規模農家が激減している。その大きな理由の一つには2011年、テインセイン大統領による民主化にシフトされた際に、それまで国が任命し農業支援を行っていた民間企業が異なる会社に権利移譲され、移譲された会社は農業支援を行わなくなった。これにより主に治水が皆無となり灌漑設備を持たず国に頼っていた数多くの農家が農業の運営自体厳しい状況に置かれてしまった。初期は地元の男たちで協力して治水を手作業で整備していたが、若者離れが民主化後一気に加速し人手不足から治水もままならない状況、更には生産物の売価が下がり徐々に生産量を減らしやがては農業自体をやめ農地を売却、そのお金でヤンゴンに出てきてはタクシードライバーなどをするも思うように行かず、お金も資産も失い路上生活者が急増してきている。
また、失業率に追い打ちを掛けるかの様に国営の製糸工場の閉鎖や織物工場の閉鎖も相次いでいる。
アウンサンスーチー女史率いるNLDへの国民の期待は非常に大きいが、その分政策経験のない政党の舵取りは容易とは思えず今後ミャンマー経済は一端下降を辿ると思われ様々な混乱も予測される。
更に今まで軍部役員達が私的に運営していた会社がミャンマーの主な海外取引会社のためそれらが法律で規制される様になると閉塞感が生まれ景気減速を加速する要因にもなる。
国民の多くは非常に単純に考えており、「NLD政権で良くなる」と期待感は非常に強いものの、現実整理しなくてはならない事情を国民は知らないためNLD人気の失速は間違いない。
本当の民主化への道のりは暗中模索といった様相である。
ここ最近の経済を指す一端としては、不動産価値の急落、野菜の物価上昇と物により乱高下を繰り返している。不動産の下落は当たり前だが、野菜については今年玉ねぎの価格上昇が起因となっている。
玉ねぎの主な生産地域マグウェイ、今年の玉ねぎは「例年より1ヶ月も早く収穫できた」「保存が上手くできず腐ってしまう」こうした現状で保存ができず玉ねぎが高騰、これに便乗した他の野菜も値上がりが始まっている、今日には鶏肉まで便乗値上げをしている状態。まったく卑しさ丸出しの実態がマーケットを包んでいる。